新春のご挨拶と十年越しの自宅建設の始まりと、え〇せるぎーのしくじり先生(-_-;)
明けましておめでとうございます。
去年お世話になった方々にきちんとしたお礼を伝える事もままならず、自分が必要と思った事はどんな無理をしても手を付けてしまう私の性分のせいでご迷惑をお掛けしていた皆様に。心の底からの感謝と今までのご恩に何としてでも報いる覚悟をここにお伝えさせて頂きます。
お世話になった方々の中には、私の進み具合があまりにも遅いのでこんな奴につきあってられるかよと見限られた方もおられると思います。
今から10年前の私は温熱環境の事は無知に近い仕事と言えばもっぱらハウスメーカーの下請けで坪2万に消費税程の手間賃で自分を殺しながら、嫁さん子供の為に辛抱するしか脳のない哀れで実績もないのにまるであるかのように話す、周りから見るとどう見ても口だけの大ぼら吹きの日雇い人足でした。
今から10年前とは言え当時も今ほどではないかもしれませんが、PHJ(パッシブハウスジャパンさん)や新住協(新木造住宅技術研究協議会さん)は断熱気密を本州で志すなら最初に学ばせてもらえないか?と誰しもが思う当時からメジャー10な温熱環境の学びの場でした。
しかし、ひねくれものの私は判断する知識もない癖に根拠のない感で、もっと凄くて進んだことはあるはずだ!と訳のわからん理屈に取りつかれてしまっていたのです。
その結果どうなったか?
一言で言うと10年の時間のロスと、1500万の大切な家族のお金を失いました。
こうなるきっかけは、私がある本屋で見つけてしまった(見つかってほしくなかった、あの時に戻れるならもどりたい。。。)〇〇セルギーハウスを造ろうという●岩哲彦という建築家の本でした。
その本を読んだ私は、読んで次の日にこの建築家に電話して、二週間以内に実際に会いに行ってしまいました。
無知でおめでたさ前回の私は自らこのカルト建築家のところにネギをしょって出向いて行ったのです。
このエクセルギーハウスと言われるものの原型は東京小金井市に今もあります。
現在の名称は知りませんが、冬至は雨でも風でもハウス(現在は環境楽習館)だそうです。
そのしくみなのですが、雨どいをセラミックのろ材を使いゴミの混入を防いでその雨水を基礎の内部に水をためるよう配管をして冬はその水を真空管の太陽熱温水器でお湯を造り暖房機器であるペレットストーブをボイラーに加工して太陽とストーブの熱源であるペレットでお湯を造る。
そして、夏は何と! 雨水を天井仕上げ材をガルバリュウム鋼板を目透かし貼りにした上部にグラスファイバーを敷き詰めてそこに雨水を流して気化熱で建物を冷やすという発想の家でした。
始めていったその家は冷える予定のその設備のお陰でひんやりしている事を期待していたのですが、、。
感想は、あつっ、、、。でした。
そこには見学者や●岩氏の話を聞きに来ていた人たちもいたのですが、恐らく同じことを思ったはずなのに、誰一人その事をしばらくの間は話す人はいませんでした。
絶対に涼しくないのにです。
恐ろしい事に、それなのに、その後契約を依頼してしまいます。
その後北海道でBIS(ビルディングインシュレーションスペシャリスト)の勉強をさせて頂いた教本にはエクセルギーの事も含めて乗っていますが、この勉強までたどり着くだけで8年もかかってしまいました。(当時ここに行けてたらと思うと、、、。)
この夏場の不快感については、我々建築を志すものなら絶対に知っていなければならない初歩の初歩である、空気線図というものを理解していたら原因がすぐにわかるし、夏場に湿度の源である水を、建物上部で開放して、しかもその水分を例えばヒートポンプで意図的に冷やした空気と混ぜて好みの空気を作り出すという意味でもなく、ただただ水を天井にぶちまけてその水を蒸発させるという今考えると、無計画に根拠のない湿度を天井に開放するという恐ろしいものだったのです!
そんなものに私はまず、設備と設計の契約をしてくれという事で図面もろくに確認もしないで、今は亡き義父から預かった500万円を渡してしまいました。
ばかな私はその後もその●岩氏の言いなりになり、いうがまま毎月布教活動の為に設計の仕事もしない●岩氏の為に新幹線代と飲み食いのお金を工面して何も進まないまま二年を過ごす事になりました。
流石の私も、二年が経ち多少温熱の知識が付いて来たころ、確認申請がおります。
あほかという声が聞こえてきますが、それまで一度もまともに図面を確認はしていません。しかし、仕様書を見て驚きました。なんと!ペパーバリアも無ければ樹脂サッシどころかアルミの複合でもなくただのアルミサッシで、当時はQ値で言うと2.7程度の私から見たらこれからこの地でトップとして君臨する為に家族を巻き込んで何百万払って協力を依頼したものがこれでは、先が無いと初めて焦りだしたのです。彼はその前にやたらといくらの借り入れがあるのかだとか、それだけでなく地元のガス屋さんや業者のリストを知らせろだとか、今考えると完全にこちらを「食い物」にしていました。性能を落としたサッシはこちらの予算に配慮したのではなく、明らかに自分の取り分を確実に確保する為の工夫だったのです。
設計費は坪当たり15万と言ってその要望を100坪を超えるプランを持ってきてそれで世間知らずの僕に契約をさせてしまい。とにかく設計費を取ろうと考えていたのでしょう。しかも当初から設備はいくらになるかわからないという事を後から言われました。
気が付いた時はもう500万支払った後でした。しかし、多少の勉強をしてきた僕はこの●岩氏に金を返してもらうのは無理だとこの時点でようやく悟り始めます。
返してもらえないならどうするか?そうだ!勉強した事を伝えてその通りに図面を書かせよう!そしてしっかり責任を持たせて管理させよう!!
そう思いついたのです。しかし、それもだめでした、、、。
今私を支えてくれている、大切な仲間の一人であるデザイナーの黒田氏と一緒に●岩氏を呼びその話をしたところ、突然怒鳴り始めて、なんと書いてやってもいいが、うまく行かなくても文句は言わないとハンコを押せ!!!
と私にすごんだのです。
この時怒りを通り越すという経験を生まれて初めて体験します(笑)
そう、力が抜けていくのです。
何故なら、もう駄目だと悟ったからです。
だめもとで、契約解除の依頼をします。
当時僕がした契約は、設計の契約と設備の契約と二つで個々に250万に消費税となっていたから、設計はごねて払わないと言い出したとしても(これも確認申請までしかしてないのに250万+税もおかしい!!)まさか、何も納入してない設備の金まで返さないとはさすがに言わないだろう?と信じていたのですが、なんとこれもあっさり期待を裏切ります。
次に決まっていた新築の話をしたら、勝手に書いてきた図面のお金をそれこそ、提案もまともにするでもなく、確認申請の手続きをしてもいないのに勝手に300万貸しだと言って来たのです。だからまだ金を返せと始まったのです。
この初めて騙された(法的に争っていないので厳密にはわかりませんが)と思いました。
それから一円もお金が帰ってこないのは言うまでもありません。
しかも、この●岩氏はそれまでつながっていたFBやその他のつながりを拒否して連絡もつかない状態です。
しかし、ここで私は学びます。
騙されるほうが悪い。
騙せれる方が悪いのです。
でも、悔しいです。
家族には会わせる顔がありません。
カルト宗教ではなく、カルト建築家にはまってしまったのは僕なのですから。
目が覚めたけど、大切な家族の老後のお金をこのカルト建築家の活動費に渡してしまったのです。
それから何年か経ってますが、そのカルト●岩氏が社会的にいいことをして発展したという話は、全く聞きません。(当たり前ですが)
そうひっかかるとしたら私ぐらいでしょう、、、。
私はこの●岩氏のえせせるぎーハウスを造ろうとして得たしくじり経験で3つの事を学びました。
1.学ぶ事を避けて他力本願だと何度でも騙される!
2.お金に対して不誠実な奴は詐欺師を疑え!
3.耳障りの良い一見自分より他人の為という事(数値や根拠を示す人別です。)を前に出す奴はカルトまがい!
以上がしくじり井林先生の教訓となります。
最後に、そうして自業自得ですが痛い目に合いながら、家族も崩壊ぎりぎりのところまで我慢させてきた、僕の中では大げさでなく、命を懸けて、すり減らして、ようやく今、自宅を着工させる事ができました!!!
その模様と、今しくじり経験を経てようやく心から信頼してお互いを必要としあえる大切な、大切な、仲間たちとこれから社会に本当に必要で、人口が減ろうが、戦争になろうが、災害が起ころうが、命を守る事の出来る家を、「必要」としてくれる人に提供しながら、生きている間中進化させていく過程を、ここでお知らせしていきます。
私がこれから造る、「安全」で「快適」で「エネルギー」も「水」も「食料」を得る不安も解消できるありそうで無かった家を造っていく過程を皆さんどうか見てください!!!