玄関ポーチ洗い出し仕上げ
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今日は日曜ですが小杉町Sさま邸の玄関ポーチの洗い出し仕上を左官屋さんにお願いしています。
天端に合わせてならした後にはけで表面のノロをすきとった後にスポンジで更に丁寧に拭き取って行きます。
徐々に粒の揃った大磯石が見えて来ました。
実は今まではこういった仕事は私が施工して来ました。
最近は良かれと思ってやることが良いこととは限らない事を痛感する出来事を多く体験しました。
私は大工だけど器用な方で内部の左官仕上げも結構多くありました。
良かれと思いクロスの見積もり価格で壁を私が施工すると言う事です。
これは経営的には有り得ない事なので恥を晒すのを承知でここでお伝えしています。
実績の少ない自分に対して感謝の気持ちと仕上がりが壁紙と本物の左官材料では満足度が違うと思うからなんですが、これが難しい、、。
私がやると言うことは当然ながら施工の責任も負うことになります。
壁は仕上げ工事で少しでも違和感があればクレームとなります。
その時私が施工していれば私が直さなくてはなりません。
左官仕上げの予算とクロス仕上げでは金額にしてクロス仕上げが50万に対して左官仕上げだとプロに依頼した場合200万かかります。
差額の150万を私がサービスで仕事してしかも責任も持たなくては行けないのにこれをサービスで今までやってきた理由はやはり頂いた案件事に価格も安くして仕上がりも凄いと言って貰いたい一心でそうして来ました。
仕事の内容には自信がある、北陸では俺がナンバーワンだ!同じ事をやれるもんならやってみろ!造ってしまえばこっちのもんだ!
という信念と言うか体育会系ののりと執念で経営の事は棚上げして自分の技術と知識を知らしめてやるぞ!と言う野心的な事を優先していました。
そのために思いつく事は全てやって来ました。
しかしここに来て本当にお客様がそれを望んでいるかといえばそれは違うのではないか?そう思っています。
本来なら一人前の各職方に一人前のお金を払い責任ももってもらいそれらを統括して全ての責任を負い仕様書以上の性能を「体感」して貰える事が私に依頼される方の最大のメリットです。
それを信じて私に依頼して頂いてそれからそこにお金を出す覚悟を決めて人生最大の買い物をされるのだと思います。
そこを考えるとお客様にどう振る舞わなくてはいけないのかとお金の話をどういう風に伝えて行かなければ駄目なのか?が見えてきました。
性能の良い建物を造れば良いだろうという段階はやっと終わったと思います。
これからは常に誰の為に?と何のために?
を忘れることはありません。
コストはクオリティを上げる為に優先して使い、責任に対しても同様に頂いてそれを気持ち良く頂ける「体感出来る性能」と「安全」と「飽きのこない普遍的なデザイン」を追求し続けます!